五頭山塊 五頭山(912.5m)  裏五頭コース

 陽射しがあると発色がいいですね  谷筋の朝霧が晴天を約束
   
700m付近から雪を踏むようになる  異形の天然杉
   
 標高差で65m位降る  主稜線の登山道に合流しました
   
 五頭山三角点  遠く飯豊を望む
   
 雪ダルマ  飯豊連峰 中央の鞍部に梅皮花小屋がある
   
 冬の関東の山の様です  雪の季節はもう、そこまできています
   



個人山行 
日 時    平成25年11月27日(日)
参加者   鈴木(千)さん、美和子さん、アネちゃん、徳ちゃん、秋ちゃん、LTQ
行き先   五頭山塊 五頭山 裏五頭コース
天 候    晴れ
気 温    17日 5.1度〜16.6度 (気象データは新津07:00〜16:00)

コースタイム        事 柄
07:49 登山口(330m) 
09:46 雪(710m)  715Pから上部はほぼ雪上歩行
11:11 稜線に出た(882m)
11:29 三角点(912.5m)
11:48 一ノ峰で食事
12:46 三角点通過
15:26 登山口着

記録
二日酔いです。いけませんな。
滅多に行く事のない裏五頭からの五頭山、ボクももう何時登ったのか記憶がない。
なぜ、滅多に行く事がないのか?登山口が出湯、村杉と異なり遠いから?
いずれにしろ、久々で楽しみなのであるが、体調は悪い。喉が非常に乾く。天気祭りの御神酒に当たったようである。

登山口から登り始めると直ぐに、脂汗が滲み出る。出た水分は喉の渇きに換わる。
ノソノソ後ろから列について行く。
ひーひー言いながらついていく。振り返ると、朝霧が谷筋を覆い今日の好天を約束している。

600m位からは、東〜北東の視界が開けてくるので楽しい。
蒜場山から飯豊まで望める。いつもと違う角度というのもなかなか良いモノである。
少しづつ雪を踏むようになり、700m位の小Pからはほぼ雪通し。
登山靴1名、普通の長靴1名、残りはスパイク長靴。本日の足元はスパイク長靴が正解でしたね。
登山道を覆う落ち葉に薄ら積もった雪。歩き難いことこの上なし。そんななか、多少スパイク長靴の方が歩きやすい。

五頭東面は巨大な天然杉がある。植生そのものは西面と東面で大きく変わるものではないが、登山道から見える範囲では
西面と比較して、ナラがとても少なくブナが圧倒的に多い(キノコは探し難い)天然杉も両方あるにはあるが、東面の方が大きく
古そうな、奇妙な形状のものが多い気がする。これは積雪量の違いによるものと、西面は人里に近く杉等は伐採されているのかもしれない。

775Pまでくると、五頭山稜線が近く見えてくる。しかしここから、約65m程降ってからの登り返し。
なかなか時間がかかるルートだ。あまり登山者が多くないのも、登り返しが何回かあること、尾根が長いため時間がかかること
そんな理由もあり敬遠されているのか?その分、静かな低山を楽しめる。

登り返して後はドンドン登っていくと、稜線に出る。稜線にでると急にトレースがシッカリする。
稜線を三角点に向かい歩き、三角点ではやや景観が優れないので、一ノ峰のピークで食事。

素晴らしいお天気だ。
明日から大崩するお天気とは思えない。
初冬の晴れ間を堪能して食事を楽しんだら往路下山。

小さな登り返しも多く、尾根も長いことから時間がこれまた結構かかる。
キノコを探しつつ降るが腐りかけたクリタケを見かけた程度で特に収穫もなく失意のまま登山口。
失意と云えば・・・・少し凹んだ愛車を観て気持も凹んだ。
初冬の絶景を堪能して、凹凸両面ありでイーブンってことにしよう。

って半ばヤケクソな屁理屈で納得し三川温泉で脂汗を流して帰途についた。





谷川連峰 谷川西黒根 (トマノ耳1,963m)

 地形図と現在地、マッチングしているかな?  天神平スキー場
   
 クサリ場のクサリは出ていました。  剛直な感じの一ノ倉尾根に対し優美な印象の東尾根
   
 中途半端な雪で足場が決まらない  ザンゲ岩が近付く頃から空は雲に覆われてきた
   
 谷川岳(トマノ耳)到着  肩ノ小屋へ
   
 熊穴沢避難小屋  誰かが造った雪ダルマ
   



個人山行 
日 時    平成25年11月24日(日)
参加者   秋ちゃん(NAC)、LTQ(KAC)
行き先   谷川連峰 谷川岳 西黒尾根
天 候    晴れ後曇り、上部はガスに雪
気 温    24日 1.6度〜11.3度 (気象データは水上07:00〜16:00)

     
目 的     雪上歩行トレーニング
装 備     日帰冬山
登はん用具 アックス(縦走用)、クランポン、Φ8mm補助ロープ10m、ソウスリング120*2本、60*2本、カラビナ2、環付きカラビナ2
雪山用具として、ストック、ワカン
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具:ダウン・フリース

コースタイム        事 柄
07:14 ベースプラザ発      (750m)   
07:26 西黒尾根取付      (800m)   
08:27 1,140ピーク         (1,140m)   
09:42 ラクダの背            (1,516m)   
09:49 ザレ沢の頭       (1,490m)       
10:50 ザンゲ岩         (1,820m)   
11:00 稜線           (1,900m)   
11:14 トマノ耳着         (1.963m)   
11:18 肩ノ小屋着       (1,910m)
12:13 肩ノ小屋発
13:00  熊穴沢避難小屋通過 (1,465m)   
13:30  ロープウエイ駅着    (1,320m)
13:50  ロープウエイ駅発
14:50  ベースプラザ着     (750m)

概略
秋ちゃんが初冬の西黒尾根を所望。ボクも新しい冬靴のテストに丁度良いので出かけた。

西黒尾根は6年ほど前に北ア予定が年末寒波襲来で諦めて低気圧通過から寒波移入までのタイミングのズレを見込んでAI沢さんと
入ったが結果的には、ラッセルが厳しく、ラクダの背直下で敗退してきた。
この度はまだ、それほどの積雪量もないので、天気予報を観て23日と24日のうち、より良いであろう24日にマトを絞り出かけた。



記録
自宅を出発する頃は、激しい雨降り。下越地方の空には強い雨雲が西から東へ流れている様子が気象庁のHPのレーダーの画像で寝起きに
確認していたので驚かないものの気分はよくない。

国境のトンネルを抜けて谷川PAでWCタイム。星空がが紫色に変わりゆく時間帯。先ずは一安心。
ベースプラザに車を停めて、朝食を摂ってから準備して出発。谷川岳登山指導センターに登山計画書(届)を提出して車道を少し進むとほどなく
西黒尾根の取付にあたる登山口。
急登と云われる西黒尾根だけど、飯豊の各登山道からみれば登りやすい。
今回は、秋ちゃんは地図の勉強も兼ねるとのことで、頻繁に現在位置を確認する。
しかし、登山道下部ので送電線を確認する。ところが、暫く進むと再び送電線。今度は鉄塔のもある・・・・「おんやぁ?」
浅い沢地形、右側には尾根があるはずだけど、何か地形図と登山道に齟齬があるように感じているようだ。
それにしても、北寄りの風が強い・・・・ブナ林が唸っている。

1,140mPに着いて一休み。はやり、登山道は付け替えられていて送電線付近で尾根まで北上して後は尾根通しに登っているようだね。
帰宅後GPSのLOGで確認してみる。多分付け替えられていると思う。等と話しながら明瞭な尾根道を登る。
ラクダの背の下の南東側の風の当たらない陽当たりの良い岩の緩い階段状の斜面で、お茶タイム。
正面に天神平スキー場が青空の中に見える。ここは北風が避けられて、岩が露出しているので、陽にあたり暖かく快適だ。

お茶を飲んで軽食を摂ってノンビリしてからラクダの背に向かう。クサリ場のクサリは出ているけれど、積雪量が中途半端で足が決まらないので
仕方なく、クサリを補助に使いながら登る。下山の方とスライドしたが降りは更に悪そうである。

ラクダの背を通過し、厳剛新道との分岐で、ザレ沢ノ頭が正しい呼称のようだ。
ここから山頂までは約460mの比較的急な登りが続く。ここで、アックス(ピッケル)を出す。
10時30分、サンゲ岩(1,825m)の下1,670m付近であまりの空腹に耐えかねて、食事を摂る。後続の方が抜いていくけれど、ボク達と
もう1パーティー以外は皆さん、クランポン(アイゼン)を着用している。
風は強いものの気温は低くなく軟雪でありボク達はクランポンを必要としない。という判断の雪質だ。
北の国境稜線方向は湿気を帯びた黒い雲。嫌だなぁ
反対に南側は所々に青空も覗ける。
日本海側・太平洋側の天気の悪い所を取るうえに、夏は夕立の通り道。
本当にお天気の予想が難しいところだ。
ボク達お天気のシロウトでもある程度の悪天予想はつけられるが、ここはお手上げだ。
ここのお天気は、本当に難しい・・・


雪慣れしていない方は雪と観ると、クランポンを着用したくなるようだけれど、実は足に重量を加えるというのは疲れる。
というのは、重い脚を引き上げるというのは、重量を背で担いで、登る大腿四頭筋とは全く異なる大腰筋という深い部分にある

筋肉を使うため普段は使い慣れていない。アンクルウエート等で特殊なことをしないと鍛え難い筋肉で、意識的に使える筋肉でもない。
という、ことでクランポンは必要以上に使うのは疲れる。
まして、軟雪での下山であれば、靴底で滑り量をコントロールして少し流して落下エネルギーを逃がすのだけれど、クランポンを着用すると
いちいち、衝撃を受け止めるので下山時は大腿部への負担が増す。
と、いうことで、ボクは凍結、パックスノーでなければクランポンは着用しない。傾斜の緩急より雪質が問題で雪面の硬軟でクランポンの使用
の判断する。
それより、アックスをキチンと使えるかの方が重要である。


話は横道に逸れる。
ボクがアックス、当時はみんな、ピッケルと表記。持ち方として、ピックは後ろでブレードは前と習った。
これは、滑落停止体制を意識した持ち方である。現在は、登りはピックを前にするように指導する人もいる様だ。
滑落停止より、初期制動を意識した指導なのだと思う。
そして、降りはピックを後ろ。尻モチ着いた時にピックを刺しやすいし、滑落停止体制に入りやすい。

転倒は、トラバース、降りが多いだろうから、それも一理かと思う。


腹ごしらえをして、山頂までの残りの標高差、270mだから、概ね40分位か
抜いて行った後続は今度は食事、休憩で休みが入った所をパスして進む。残念ながらガスが濃くなりアラレ・小雪が吹きつけてきた。
ザンゲ岩の横を通って暫くすると、岩の多い登山道近辺は笹と雪の広場となる。
主稜線にでると西の方角に、天神尾根の登山者の姿が見える。

肩の小屋が見えるけれど、そのままトマノ耳へ向かうが、残念ながら一面ガスの中。
トマノ耳で同じ西黒尾根を登ってきたパーティーと写真を撮り合って、強風の中ソソクサと肩ノ小屋へ向かう。

肩ノ小屋でクランポンを外して靴を脱いで大休止。
風が当たらないだけで有難いのに、ガスを使い暖かいラーメンで暖まる。
ボク達と同様にクランポンをつけないで西黒尾根を登ってきたパーティと少しお話させて頂く。
食事を終え天神尾根を降るために外に出ると、随分ガスが濃くなっていた。

ガスで視界がなく、トレースもハッキリしない。本当は小屋前でコンパスを出すべきとこと、まっいいか・・・と歩きだすものの
右へ行きすぎるとヒツゴー沢へ入り込みそうな感覚が支配的になる。
こうなると、怖くて降れない・・・右側へ進めない。
あれ?というか、やっぱり・・・・西黒尾根から登ってきた見覚えのあるトレースにぶつかる。
少しトレース戻って、出たであろう小屋の方角を眺める。ガス・風は息をするので、息が弱まるのを少しだけ待つ。

少しじっとしていると、ボンヤリと小屋のシルエットが確認できたので、確信を得て天神尾根の方向へ降る。
そうすると、小屋でお話させて頂いた2名の方と合流。「そっちは、西黒でしょ。」そうです・・・・方向がとれませんでした。ハイ。
本当は、GPSもマップポインターも地形図、コンパス全部あるけど、少しだけ勘を試してみたかったんです。ハイ。

そんなんで、後は天神尾根をトコトコ降る。熊穴沢の避難小屋廻りにはテントが数張り、小屋の中から賑やかな声が聞こえる。
更に降り天神ロープウエイ駅。WCタイムと少々休憩。
休憩していると、小屋でお話していた2人も到着。また少し話すと、新潟稜友会のE氏と知り合いとのこと。
お名前をお聞きすると、沢・渓流志向の「岩遊」の豊野さんご本人でした。
でも、たしか・・・夏、門内岳の小屋番交代の時、高桑信一さん(http://www.nexyzbb.ne.jp/~yukitsukihana/)と話していた時、
豊野さん、3月に谷川の東尾根で大ケガした・・・・って聞いたんだよなぁ〜
って思ってお聞きしたら、3月に東尾根登っていて最上部、もう直ぐ稜線ってところで、ブロック喰らって滑落。
本人は、二ノ沢へ転落したと思っていて、こりゃキビシイなと思っていたそうだ・・・・二ノ沢なら確かに助かる気はしないよねぇ

滑落が止まった時、西黒尾根が見えたので、この時マチガ沢に落ちたことに気がついたそうだ。
でも、腰骨、肋骨に相当なダメージを負ったとこのとだが、8か月でよく回復したものです。

ロープウエイの降り1,200円がもったいないとのことで、豊野さんのお勧めで重機道を降る。雨の中1時間ほどでベースプラザ到着。
1,200円手間賃つけたので、帰りの温泉、少しグレードUPで帰途についた。

山頂での景色には恵まれなかったけれど、初冬の谷川らしい風を感じることもできたし、登りの8割は天気に恵まれていたし
豊野さんのお話も聞く事ができたので満足としよう。
良いヤマ登りだったと思います。



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